もう20年も前のことになりますが、私はある企業の広報室にいました。
そこの上司が、私にコピーなどの用事を頼むときに、いちいち「頼むよ!」と肩や背中をたたいてくるのです。
今だと立派なセクハラだと思うのですが、当時はそんな言葉もありませんし、嫌だなあと思いながら、泣き寝入りをしていました。
その職場には女性の職員が少なかったので、私はよく男性の標的にされました。
男性職員が何人か集まって、私について「今日の化粧は濃い」とか「今日のブラウスは似合っていない」、「今日のスカートは長すぎる」などなどいろいろと評するのです。
それをわざと私に聞こえるように言うので、とても不快でした。
女性の多い職場ならそんなことはなかったのかもしれませんが、不運もあったと思います。
耐えきれなくなって会社を辞めようとしましたが、そこで男性上司からそれ位我慢出来なければどこへ行っても通用しないと怒鳴られ、
さらに傷付きました。
結局会社と大きく揉めて逃げるように会社を去り、その後しばらく体調を崩して病院通いが続き、転職活動もしばらくできませんでした。
それ以来、私は長年男性不信に陥りました。
今メディアで取り上げられている退職代行。
あれが、私の時代にあればどれだけ良かったかといつも思います。